Amazon S3で知っておきたいこと

 Amazon S3で知っておきたいこと

Amazon S3は保存容量も無制限ですし、耐久性もありますし、保存にかかる費用も安価ですが、使用する上で知っておきたいことがあります。

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結果整合性について

S3は、ユーザーからは見えませんが、3つのAZ(アベイラビリティゾーン)、更にAZ内の複数の物理ストレージにレプリケーション(複製)することで、高い耐久性と可用性を保っています。データが消失する可能性を心配する必要がオンプレミス環境と比べて大幅に少なくなるということですが、この仕組みによって起こってしまうことを書きます。

 

(1)データを新規登録した場合は、特に問題ありません。

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(2)データを更新/削除する場合は、注意が必要です。
 オブジェクトの更新または削除を行った直後にオブジェクトを取得しようとした場合、最新のオブジェクトが取得されない場合があります。

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結果整合性の意味は「データは複数の場所に順次コピーされていき、そのうち全体に反映される」ということです。複製が完了するまでにオブジェクトを取得しようとした場合、最新かどうかの保証ができないということです。

常に最新の情報を取得する必要がある場合、S3は保存先として適切ではないということです。ログや静的データの保管に使われるのは、そういった意味からです。

ファイルシステムではない

S3ダッシュボードを開き、前回S3を説明した回で作成したバケットをクリックします。

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「フォルダの作成」というボタンがあるので、クリックしてみましょう。

 名前を適当に入力して、保存ボタンをクリックします。

 

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フォルダが作成されました。

がしかし、これは実際フォルダではなく「キー名」なのです。

便宜上、コンソール画面では「フォルダ」のように見せかけています。

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AWSコマンドラインツールを使ったり、S3に外部からアクセスする場合にキー名というワードが出てきたらこれのことになります。コンソール画面上はファイルシステムのように見えますが、実際は「ユニークなキー」「オブジェクト」が関連付けされているということになります。

 

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