Multi-AZ構成をオンプレミスと比較する
AWSでは「リージョン」と「アベイラビリティゾーン」の概念がありました。
同一リージョンの複数アベイラビリティゾーンをまたぐような構成にすれば、以下の構成の場合ですと実質サーバーの役割をするEC2インスタンスを、物理的に離れたデータセンターに設置したことと同じこととなるので、オンプレミスでいう複雑なDR構成を組まなくても単一データセンターの障害によるサービス停止の事態を防ぐことができます。
構成図やコンソール画面を見て、AZが違う=違うデータセンターにEC2が存在しているというところとか、最初はとても分かりづらいと思います。構成図では点線で表されてますし、全てが仮想的なので、違う場所にある感覚が無いですよね。
オンプレミスでDR構成を組んだ場合
もの凄くざっくりした図ですが、オンプレミスでDR(ディザスタリカバリ)構成を組んだ図です。無数の構成がありますが、一例です。
本番サイトと、物理的に離れたバックアップサイト(サイト=データセンター)に同じ構成の機器を設置、常に同期しておき、災害など有事の際にバックアップサイトに切り替えるというものです。
本番と同じバックアップのシステムを遠隔地に準備しておいて、有事の際はそちらを使えるようにしておく。考え方としては単純ですよね。
ただ、バックアップサイトに本番サイトと同等の機器の調達と設定、それぞれ違う系統の通信回線と電源の用意(NTT系/電力系を使い分けるなど)、DR用の回線の用意、同期の仕組みをつくるなど、とても大変です。
オンプレミスが長い方へ
インフラエンジニアとして長く経験した方がAWSの世界に飛び込んでみると、オンプレミスでやったことと同じことを実現したくても、全く違う概念と手段を使うことになるので、最初は大変だと思います。独特のサービス名や用語もありますし、オンプレミスと同じ構成にしたつもりでも、厳密には違う場合があったりします。
一回頭の中をクリアにして全部覚え直すくらいの覚悟が必要です。
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