インフラエンジニアは何をしているのか

インフラエンジニアは何をしているのか

今日は、僕が本業としている「インフラエンジニア」とは何なのかを書きたいと思います。これを書いている理由は、業界外の方になかなか仕事内容が伝わらないからです。

来年度から大学の非常勤講師ということで、学生さんと関わることも今より多くなりますし、少しでも興味を持っていただければと思い、書き残しておきます。

「電気」の使われ方と対比する

電気でいうところの、発電所と送電網にあたるところです。コンピューター、通信の世界だとサーバー、クラウドサービス、インターネット、それを家庭につなぐプロバイダーの辺りまでが「インフラ」です。

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プログラマーではない

今だとWebサービスとかスマホアプリがメインですが、そのサービスを動作させているプログラムを書いている訳ではありません。プログラムが安定して動く、動き続けるようなベースの仕組みを設計、維持管理しています。

発電所や送電網を設計、維持管理しないといけない電気の供給の仕方と似てますね。

ホームページも作っていない

よく言われますが、本業ではホームページを作っていません。デザインもしていないです。要は「目に見える部分」って、本業ではやっていないのです。

その辺りは、30歳過ぎて自主的に行ったデザインの専門学校+独学で習得しました。理由は、インフラを武器にしても、個人でなかなか仕事を取れないからです。どこかの受託ならともかく、一人で上流から請けようとするとデザイン含むフロントエンド側を知っておかないと無理ですね。

どんな人に向いているのか

元電力会社のインフラエンジニアである僕の父が良く言ってましたが「当たり前」を維持する仕事なので、あまり他人から褒められる仕事ではないです。「多くの人がいつでも利用してくれている」ことに、自分自身で面白みを見いだせる人に向いていると思います。

これを書いていると個人的活動の「イベントをプラットフォーム化する」こととかにも繋がっているのかなとふと思いました。ある意味それも「インフラ」で、基盤を整備することが好きなのかもしれない..

インフラエンジニアの求人

今は、就職して以来最大のインフラエンジニア不足で、需要に対して全然足りていません。首都圏では7倍以上とか。多くのスタートアップのサービスでクラウドを使ったり、オンプレからの移行案件が急に増えたからですね。

一番必要とされていそうな、SIerのインフラ部隊や、データセンターで作業したりしているエンジニアが全然動かないですね。インフラエンジニアを目指す人種って、良くも悪くも現状維持・安定志向で、チャレンジングな人が少ないからではないかと思ったりしています。既にルールがあり型にはまった方が仕事やりやすい人が多い印象。

昔は、人材紹介会社に行っても VBとVCが使えないからと門前払いとか良くありましたが、今は全く違いますね。しばらく仕事には困らないと思いますので、興味のある学生さんは業界の全体像合わせてお話できますので、お声がけください。