OpenStackとAnsibleの思い出
僕が初めてクラウドを触ったのは、4年前くらいでしょうか。広島市にある某SIerの拠点で、OpenStackを使ったサービスの開発をしていました。
広島のSEなら誰でも知っていて、DC(データーセンター)も併設されている巨大な拠点ですが、あそこ、通勤がとても大変ですよね。バスも21時で終わるし(あまり書くと分かってしまう)
現場に有識者がいない..
「Linuxが使えてサーバー周りは分かるから」という理由で現場に放り込まれたのですが、私もプロパー社員含めクラウドの有識者がゼロの状態でした。そのSIerのクラウド開発のメイン拠点は関東にあります。広島の拠点では初の業務ということが、入ってから判明しました。
本を探しに行った
新しい案件にアサインされると必ず本屋に行きます。OpenStackの本は辛うじてありましたが、Ansibleの本は全然無かったです。Amazonで個人出版?のデータを落としてきて、紙に印刷して使っていました。公式のサイト以外、ネットにノウハウもほぼ無い状況でしたね。
仕方無いのでトライアンドエラー
検証機を貸して頂いたので、そこに自分でVMWareを入れて、仮想サーバーを作っては消し、試しては消去を繰り返していました。納期が3ヶ月先と勉強する時間など無かったので、それしか方法が無かったです。オープンソースなのでサポート窓口もありませんね。
何をやったか
OpenStackをベースとして、そのSIerのサービスをつくるということで、以下の辺りを担当しました(一人)
・クラウドシステムのUI設計(ユーザーが構築情報を入力するフォーム)
・UI入力の結果によるオーケストレーション、自動構築(Ansible)
・DR構成(複数データセンター間)同期の仕組みの設計(PerlとかShellとか..)
・ZABBIX(監視システム)への自動登録
・テスト計画、項目の洗い出し(テスト作業はアウトソース)
・設計書の作成、運用手順書の作成
できるかできないかは関係ない
この記事で言いたいのは、できるかできないかじゃなくて、やるかやらないかです。無理そうなことでも、やってみると意外にそう難しく無かったりすることが多いです(知っている知識の掛け合わせで解決する)
別に自信があるとか知識が異様に豊富にあるからとかではなく、普通の人だと思っていますが、新しい技術や環境に対する抵抗感が昔からゼロです。英語とか中国語が必須な現場に放り込まれても、周りの業務を見て自分なりの解決策をつくれば良いので、なんとかなるもんです。「英語ができるというスキル」と「英語を使った業務ができるかどうか」は分けて考えています。
複業のWebデザインや、各種イベントに関わっているところ、写真や空撮も同じですね。それに対して興味を持続できていれば、時間を投下して数をこなせばなんとかなるといつも思っています。