地方のIT業界の事情について
今日は、技術的な記事から趣向を変えて、地方のIT業界の事情について書きたいと思います。最近参加したLTや他のブログから刺激を受けたこともあり、こういう話やワークスタイルの話も入れていきます。
Uターンしてからの話
私の故郷は広島県三次市という場所です。広島市から北北東に70kmくらい離れた場所で、人口は4万人ほどの街です。テレビ朝日さんの番組に、三次市の空撮動画の提供実績がありますので、よろしければご覧ください!
ここにUターンしてから、ITの仕事はありませんでした。東京のSIerで主にPMをやってきて8年ほどで地元に帰った私ですが、経験を活かせる仕事は全く無く、しばらく前職の先輩の会社(スタートアップ)を在宅で手伝っていました。それが終われば全く関係の無い仕事に転職して、全てをリセットするしか無かったです。
そして広島市に転居
実家にいても仕事が安定しませんし前に進めないので、広島市に転居しました。人口100万人の政令指定都市ですね。さすがに仕事はあるだろうと。
仕事探しを始めましたが、まず案件の絶対数が東京の10分の1くらい。更にインフラエンジニアの仕事になると、全体の1割。報酬も3分の2以下という感じです。経験の無いプログラム開発の現場に投入されたりしましたね。運良く広島でクラウドサービスの開発拠点があるSIerで働けたこともあります。ブランクの間はシステム営業もやりました。
自ら体験して思ったこと
案件の数、種類、報酬など、これだけ東京と地方に格差があれば、地元に就職する若者の数は増えないと思うし、東京に就職したらなかなか帰ってこないと思います。東京と地方でこれほど差がある職種って他に無いのでは?というくらい差があります。
複業の理由
地方で複業をしている理由はこれまで書いたことから来ていて、この格差をチャンスと捉えれば、Uターンしたけれど他とは違う「レア人材」になれる気がしますし、地元の企業や自治体と自ら繋がって行って仕事を自ら創れるような、エンジニアのロールモデルになれればと思っています(おかげさまで少しずつ実現していってます)
仕事をどう創るか
東京の仕事で「ゼロから仕事を創る」ことを繰り返しやっていたので、それが大きいです。お客様と一緒に業務を行い現状の業務を調査、課題を見つけて解決策を提案する仕事です。
地方の企業や自治体さん相手でもここは一緒だと思っていて、現場には足を運ぶようにしています。
僕はITを仕事としているので技術的な勉強もしてますが、距離を置いている自分がもう一人いる感じで、それ以外にも興味を持っています。「ITで解決する意味」って何なのかを常に考えています(それをやらないと提案の説得力が無い..)
あとは、全然関係無さそうな場所やコミュニティに自ら出ていって、自分を知ってもらい、そこで自分の存在意義をつくっていくしか無いですね。